拝啓、天国の君へ
「照は大丈夫だよ。アイツはどんなにしんどくても千尋のせいだ!とか絶対思わないから。だからさ、アイツが医者なるの見守ってやって・・・ずっと隣で・・・アイツを1人にすんなよ!」


最後の方俺は何を言ったのか覚えてない


でも何かめちゃめちゃ変なこと・・・照の父親かっ!って思うようなこと言った気がする


あぁー!俺はなんてことを言ってんだよー!


「・・・・・ご、ごめん。俺が一番照のこと応援してあげないといけないのに・・・でも俺、いつかは照のこと1人にするんだよ・・・俺の病気、治らないんだよ!」


叫んだ声が2人だけの車両に響いた


泣きながら言う千尋を見ると何も言えなくなった


千尋は諦めてるのか・・・?


なんで、諦めるんだよ!


照はお前の病気を治すために医者になるんじゃないのかよっ!


いくら言おうとしても俺の口は動いてくれない


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