国王陛下の独占愛
ベルススからソリを連れて帰ったセヴェリはクルトゥームの孫娘であり
60年前と同じように国を救ったソリを王妃に迎えると宣言した。
そのことに貴族たちは反対したが、今回ムスカの砦で何があり、国を救った
のが誰かを知った国民達が、強くセヴェリを支持した。
セヴェリはもう躊躇しなかった。
貴族達を黙らせ、セヴェリはソリを王妃に迎えた。
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そして王妃となったソリは前と変わらず、国王にお茶を煎れる。
「パルヴォがいうように、王妃を迎えた今、次に皆が期待するのは
世継ぎの誕生だろうな」
そう言って、セヴェリは赤くなったソリの頬に手を添えた。
やわらく頬をなで、頬にかかっていたソリの髪を耳にかけると
そのまま耳の後ろをから首筋に指を這わせる。
そしてソリの耳元に口を寄せて囁いた。
「愛している」