国王陛下の独占愛
「そんな......」
そう一言言って、ソリは言葉に詰まってしまった。
「では、私の助けになるとはどういうことだ」
「陛下の心や身体が健やかでいられるよう、心配り
ができるということです」
「なるほど」
ソリの答えに、セヴェリは短く答えると可笑しそうま顔でソリを
見た。
「私の心身の状態を一番よく知り、それに心を砕いているのは
他ならぬ、ソリ、おまえだろう。」
きょとんとした顔でソリはセヴェリを見る。
「国民の生活を知り、私の心身を助けることができるのは
ソリお前だな。
私の后にふさわしいのはお前だ」
「とんでもありません!」
即座に否定したソリに、一瞬悲しげな表情がセヴェリの顔に浮かんだが
ソリは気づかなかった。
「そうか......では、ソリ。
そなたもいつか、結婚するか?」