恋してセンセイ。




ガチャッ


「 どうぞ? 」

「 おっ、お邪魔します… 」


初めて入る男の人の部屋。それが好きな人の部屋ともなれば、変な緊張感と嬉しさで顔に力が入る。


「 広ーい!あまり物とか置いてないんだね 」


白と黒で統一されたシンプルな室内。

想像していた男の人の部屋とは違い、脱いだままの服や靴下などはなく綺麗に片付けられている。


いかにも千紘らしい部屋だ。


「 服とってくるからそこに座ってろ 」


近くにあった1人では十分に大きすぎるソファに座って待つ。


自分の部屋から戻ってくると服を渡されて少しぶかぶかの上着と長ズボンに着替える。


千紘の匂いだ……


ほっこり嬉しくなり、ついにやけてしまう



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