恋してセンセイ。




「 あたしは好きじゃないです…!まだ好きとかそういうのわからなくて 」


はっきり彼に伝えてその場から逃げるように離れる。


10m、50m、100m


後ろをチラッと振り返る度に、着いて来ているのがわかる。


どこかもわからない草原に着くと大きく振り返り


「 もうやめてください!!こういうの…怖くて夜も眠れないんです…! 」


「 僕も毎日君のことを考えて眠れないんだ。一緒だねっ。もっと好きになっちゃうなぁ〜 」



こんな状況でも笑う彼。


恐怖を通り越して全身が震え出す。


「 わかった。携帯も解約して学校も転校する。家も引っ越して海外に住むから。もう二度とあなたとは会わないように 」



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