恋してセンセイ。
「 は……? 」
明らかに彼の表情と目の色が変わったように見えた。
「 そんなことさせないよ。綺帆ちゃんは僕のものでしょ?学校辞めるなら僕も辞める。海外行くなら僕もついていくよ。」
「 どうしてっ、そういう…考えに… 」
震える足が自然と一歩ずつ後ろへ下がる。
その時、
彼がポケットから何かを取り出した。
_____ナイフだ
「 綺帆ちゃんのことどうにかしたいくらい好き。好きすぎで辛いよ 」
あたしに真っ直ぐ向けられたナイフは
いつ刺されてもおかしくない状況。
「 ごめんね、…大好きだよ綺帆ちゃん 」
彼は一言つぶやくように言うと、あたしの真正面に向かって走ってきた。