恋してセンセイ。
「 あっ、花城さんも園田さんも、より大人っぽいー!このテイストにして正解だったね♪…可愛いっ! 」
服を選んでくれたクラスメイトの女の子が声をかけてきた。
文化祭の実行委員のおかげで、男女問わずクラスの子たちと話す機会が増えた。
それをきっかけに今まで距離を置かれていた周りの人も、気軽に話しかけてくれるようになったんだ。
それが嬉しくて嬉しくて……
いつの間にか学校に行くのが、楽しくなっていた。
「 じゃあ、あたしたちと交換ね!お昼はもっと忙しくなると思うからそれまでに戻ってくるね〜! 」
そう言うと数名の子が抜けて、別のクラスの展示物を見に行った。
あたしは普段おろしている長い髪を、ポニーテールのように上に束ねてみる。