恋してセンセイ。
12時過ぎを回った頃
「 ねっ、彼氏いるの?よかったら連絡先交換しようよ! 」
忙しくなって人が増えると同時に、声をかけられる回数も増えていた。
特に男性のグループの接客をしている時は行こうとするのを引き止められて、なかなかのしつこさだ。
隣を見ると翠も捕まっていた。
その時、
「 あ、いた!綺帆ちゃん翠ちゃん! 」
教室の入り口のところから手を振りながら声をかけてきたのは、夏にお世話になった皐月さんだった。
「 皐月さん…!! 」
気がついた翠と一緒に皐月さんのところへ向かう。