恋してセンセイ。




あたしたちを無言で見送る翠と皐月さん。


「 あの2人、行っちゃいましたね… 」


「 千紘のやつ相当怒ってたな〜。怒らせないようにしようと思って1人で来たのに 」


「 そうなんですか? 」


「 うん、本当は他の友達誘って高校の文化祭楽しもうと思ってたけど、千紘が絶対嫌がると思ったからさ。綺帆ちゃんを友達に見られるの 」


「 え!先生が…? 」


「 意外とヤキモチ妬きだからね 」


「 ほんとに意外ですね… 」


「 俺もヤキモチ妬くよ?翠ちゃんシャツのボタン開けすぎ。胸見えちゃうじゃん。もう少し隠して 」


顔を赤くした翠のブラウスのボタンをとめていく皐月さん。


この2人も少しずつ前に
進んで行こうとしていた_____



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