恋してセンセイ。




「 綺帆( きほ )… 」


「 良い名前じゃん。
俺、千紘 ( ちひろ )よろしくな! 」


いつもどこかを褒めてくれる彼、千紘___


「 じゃあ…綺帆、連絡先交換するから 」


そう言って、持っていた携帯を取り上げられ自分の携帯と交互に見ながら、慣れた手つきで操作する。


「 ほらっ、これでおっけー。 」


やることを終えるとすぐに返してくれた。


「 ありがとう……千紘…さん? 」


「 呼び捨てでいいよ。俺も綺帆って呼ぶし……って、もう1時なってんじゃん。車あっちあるから送るよ 」


そう言うと公園を出てすぐに見えた1台の黒の車。新車と思えるくらいシンプルで、大人な感じの雰囲気だ。



< 14 / 382 >

この作品をシェア

pagetop