恋してセンセイ。




「 え、一昨日から熱出てるって…!昨日皐月さん先生の家行ったって! 」


「 嘘…… 」


気がついた時には荷物をカバンにまとめていた。


「 ごめん翠、あたし行ってくる…! 」


「 えっ今!?あと数分で授業始まるんだけど!? 」


「 …行かなきゃ!あとよろしくね…! 」


そう伝えると、無我夢中で千紘の家を目指して走る。


こういう時、学校から近くの家で助かると思っていたが、走るのには結構な距離だった。


でもそんなこと言ってる場合じゃない。


とにかく覚えていた道を頼りに走り続けた



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