恋してセンセイ。
重なる想い
「 千紘ぉ…… 」
話を聞いていたあたしは何故か涙が止まらなくなっていた。
「 泣きすぎ。はい、ティッシュ 」
渡されたティッシュに思いっきり鼻をかんでいると、あることを思い出す。
決められた相手……?
「 えっ、千紘…決められた相手って、
その……結婚相手?いるってこと…? 」
「 うん、20の時から婚約者がいる… 」
婚 約 者 … ?
結婚を決めてる人が、いるんだ…
想像もしてなかったことに驚きを隠せず
つい言葉を失う。
「 でも俺は綺帆のことが好きだよ 」