恋してセンセイ。




正方形の箱を開けると女性らしいピンクゴールドのピアスが入っていた。


「 可愛い…!! 」


「 綺帆、おいで 」


千紘の言われたとおり近寄ると膝の上に座らされる。


そして箱にあったピアスを手にとって
あたしの耳に触れた。


……っ!


普段触れられることのない耳が一瞬にして熱くなっていくのがわかる。


「 俺はこれのシルバーを持ってる。一応色違いのお揃いだから 」


千紘とお揃い……嬉しすぎるよ。


「 没収したあと、全然取りに来ないし
まぁ、これを機会にプレゼントしようと思って。………うん、似合ってる 」



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