恋してセンセイ。




大きくはないがオシャレで可愛いらしい
お店だ。


中に入ると、目を細くした笑顔の似合うおじいさんが迎えてくれる。


席に着くとあたしはメニューにあるパンケーキ、千紘はコーヒーを注文した。


「 よく来るの? 」


「 大学の時はほぼ毎日お世話になってた。早い時間から開いてるし、他の店のコーヒーよりここが1番なんだよ。なっ、じいさん? 」


とても嬉しそうに微笑むおじいさんが、
頷きながらテーブルに注文したのを並べる。


「 家の人に連絡はしたの?俺から親御さんに電話しようか? 」


家……


「 大丈夫。誰も心配してないから。 」



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