恋してセンセイ。
「 心配しない親なんていないよ。ましてや高校生の女の子なんだし、せめてメールだけでも入れておけよ。 」
「 うん…わかった。 」
いつものことだもん。
心配されたことはない。
だから、連絡もしない。
きっと返信もないだろうし。
食べ終えると、少し重くなった空気のまま車に乗り自宅へ向かう。
数分走りだすと高級住宅街に入り、そこからまた奥に進むと、一際目立つ数名の警備が入り口を固めている。
「 この上が…家? 」
高台ということもあり、たくさんの木が茂っていて外から住宅が見えることはない。
「 中には入れないからここでいいよ。 」