恋してセンセイ。
第6章

黒木麗奈の帰国





「 ほんと男ってなんだろうね 」


「 うん…… 」


「 普通、教師が二日酔いで休む?
ありえないんですけど 」


「 ははっ…、確かに… 」


窓際で翠と椅子を並べて、ひたすら外の風景を眺めていた。


「 自分でいうのもあれだけど、あたしたちって心広いね。ほぼ浮気みたいなことされた上に、朝食まで用意するなんてさ 」


「 飲んでばっかで、起きた時にはお腹空いてるかもしれないじゃん 」


「 綺帆は優しすぎるって…! 」


寝不足で不機嫌なまま登校して、プラス
昨日あった出来事のせいで授業なんて集中できるはずがない。


あたしと翠は常に上の空の状態だった。



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