恋してセンセイ。
「 綺帆…! 」
車を止めると、あたしの名前を呼びながら走ってくる。
「 千紘ぉおお…!! 」
彼の姿が見えた途端、不安から安心へと変わり、全力で走って千紘に抱きついた。
「 うぐっ……、ど、どうした? 」
「 …ひっ……やっと…会えたぁあ… 」
「 こんなに目真っ赤になるまで泣いて…うわっ…!鼻水やば…っ。はい、 」
ベンチに座らされると、千紘からハンカチを受け取り、遠慮なく鼻をかむ。
「 千紘、どうしてここだってわかったの? 」
すぐに来てくれたってことは、ここだって
わかってたってことだよね…