恋してセンセイ。
「 でも、麗奈さんも本当に千紘のことが好きみたいだったし、ちょっと強く言い過ぎたかも…。謝りたい… 」
「 なんで綺帆が謝るんだよ。むしろ、俺が解決しなきゃいけないのに綺帆に悩ませてしまって、ごめん… 」
強く抱きしめるこの感覚、
千紘の背負っているモノの重さを感じた。
「 もう大丈夫。心配するな 」
「 …もし破談になって、千紘のお父さんの会社に影響が出たら…!?あたしそんなの嫌だ。耐えられない…!! 」
「 そんなことさせるか。俺が全部守ってみせるから 」
彼の真剣な眼差しと、最後に見せた笑顔はあたしに安心感と勇気をくれた。