恋してセンセイ。




親孝行だってしたことないのに…


こんな何の取り柄も夢もない娘がいるって恥ずかしいよね……


「 周りに左右されず、自分というものをしっかりと持っていて、とても芯の強い娘がいます。この子には絶対に幸せになってもらいたいって思ってます。

…って、そう言ってた。いつか会ってみたいですって言ったんだけど、その娘が綺帆だって知って、納得できたわ 」


お母さんがそんなことを…


「 初めて聞きました…。…嬉しいっ 」


「 綺帆が思ってる以上に、母親は娘をよく見ているのよ。今と変わらず、自分らしくいていいと思う 」


「 はいっ…、ありがとうございます!」


母の気持ちが知れてよかった…。



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