恋してセンセイ。




コンコンッ


滅多に来ることのない書斎の部屋を前に
ノックする。


「 どうぞ 」


部屋の向こうから小さく聞こえた母の声。


あたしは目の前にある大きなドアをゆっくりと開けた。


「 お母さん… 」


「 綺帆……?どうしたの? 」


突然のことに驚いた様子の母。


「 来週、学校の三者面談があるんだけど来てくれる…? 」


「 ……えっ… 」


母の固まった表情と無言が続く。


そうだよね…。


無理だよねっ…


やっぱり言わなきゃよかった…



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