恋してセンセイ。




「 お母さん…!! 」


勢いよく病室の扉を開けると、頭に白い包帯を巻かれて酸素マスクをしてる母の姿が目に入った。


生きてる…っ…!…よかったぁ……


安心したと同時に涙が頬を伝う。


その時、奥から誰かが出てきた。


えっ……


「 お祖母様…… 」


「 お久しぶりね 」


この人はお母さんの母親で、花城グループの前会長だ。


そして、あたしのおばあちゃんに当たる人なのだが…



「 何しに来たのかしら? 」



あたしのことが、大嫌いなんだ。



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