恋してセンセイ。




「 あなたの母親、一命は取り留めたそうよ。まだ意識は戻らないけど… 」


「 …お母さん… 」


「 対向車線を走っていた車の人の居眠りが原因だったそうよ。激しくぶつけられて、その衝撃で頭を強く打ったんですって」


お祖母様はベッドに近づき、自分の娘を心配そうに見つめる。


そしてあたしに視線を移すと、目の色を変えて正面に立った。


「 そこにいる男性の方はどなた? 」


後ろにいた千紘を見ながら尋ねる。


「 まぁいいわ。それより、あなたの学校へ向かってる時だったそうね。なぜ学校へ呼んだりしたの? 」


さっきまでの口調とは真逆で、
完全に怒りで溢れかえってるようだ。



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