恋してセンセイ。




「 大丈夫だ 」


そう言ってあたしの手を引いて、病室を後にした。


エレベーターで1階へ降りると、正面玄関の外に記者やカメラマン、報道陣が待ち構えていた。


「 やっぱり来てる… 」


「 裏から出るぞ 」


裏から出られる出口を探して、車へ乗り込んだ。


今頃、テレビで中継されていて


明日には

" 花城財閥会長、事故で意識不明の重体
○○病院に緊急入院 "

なんて、記事が出るんだろう…




あたしのせいだ。


あたしが面談に来てほしいなんて
言ったから…



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