恋してセンセイ。
「 千紘には変なとこ見られちゃったね」
「 言われっぱなしで黙ってられるかよ。あんな人の元に綺帆を置いておけねーからな。…俺のところに来い 」
____えっ?
今、…なんて…?
「 口開いてるぞ。驚き過ぎだろ 」
「 だって、俺のところに来いって……」
「 俺と一緒に暮らそう。今、あの家に1人置いておくなんて、できない 」
あたしの背中に手を回して、ゆっくりと優しく抱きしめる。
「 あたし…疫病神だよ?いいの…? 」
「 そんなこと言わせねーよ。俺は綺帆がいないと生きていけない。あの家がお前を手放しても、俺は絶対離さないからな 」
千紘の言葉に、さっきまで堪えていた涙が流れ落ちた。