恋してセンセイ。




夜11時を過ぎて、日付が変わろうとしていた。


飲み屋街は今からだ、とでも言わんばかりに外にはたくさんの人で盛り上がっている。


遅めの出勤をしようとしていたあたしはさっきの出来事で行く気をなくしていた。


お店の方向とは逆の道を歩き小さな公園を見つけてブランコに座った。


あ、あたしは 花城 綺帆 。17歳


多分、今は高校2年生になったかな。


学校は去年2回くらい行った気がする。
でもそれから一度も行っていない。

楽しいことなんて一つもないから…


やることもなく、したいこともない。
だから何と無くの気持ちで夜の街へ来て、キャバクラで働き始めて1年。


もう違和感もなく慣れてしまっている自分が怖くなる。



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