恋してセンセイ。




翌日、また翌日もおじさんのとこへ行き、果物を買って母の病院へ向かう。


それが1週間の流れとなって


その間に母の入院のことを相談したりすると、真剣に話を聞いてくれるおじさんを信頼できる1人として心を許していた。


「 そりゃ大変だったね……、でも綺帆がいるからお母さんは安心だろうな 」


「 だといいけど…ね 」


今まで感じたことのない感覚。


母親とはまた違って、大きな背中とおおらかな広い心で安心感を与えてくれる。


父親がいるって
こういうことなんだ…


あたしにもお父さんがいたら____


こんな感じだったんだね。


でも高望みはしない、

会いたいけど、今どこかで幸せでいてくれてるならそれだけでいい。


ただ幸せでいてくれてるなら…



< 312 / 382 >

この作品をシェア

pagetop