恋してセンセイ。
「 いいよ!大丈夫。千紘はお母さんのところに行くんでしょ?すぐ戻ってくるから先に待ってて 」
俺の緊張してる気持ちも知らずに…
笑顔で簡単に言いやがって……。
「 ほんとにすぐ戻ってこいよ。すぐ 」
「 はいはい。緊張でカチカチの人をお母さんと2人っきりは不安だもんね? 」
知ってるなら2人だけにするなよ!
心の中で全力でツッこむ俺。
エレベーターに乗って降りて行く綺帆を見送って、1人病室を訪ねた。
コンコンッ
「 …失礼します。あの〜… 」
仕事中だろうか、書類を広げて確認している綺帆の母親と目があった。