恋してセンセイ。
「 ただの担任の先生ってだけじゃないみたいですねっ 」
綺帆の母親に俺の演技は通じないらしい…
「 あの…教師なのに手を出すとかそういうやましいことは本当になくて…っ… 」
「 でも好きになった…ということ? 」
ここまでバレたら仕方ないよな…
俺は恐る恐る頷いた。
「 ふふっ。そんなに怖がらなくても…。
怒ったりしませんよ?むしろ感謝しています 」
感謝…?
生徒に手を出した俺に…?
「 綺帆が学校を行かずに毎日遊びまわったり、夜の仕事をしていたことは知っていました。でも私は最低な母親ですから、娘を怒ったりなんてできませんでした 」