恋してセンセイ。
「 きっと学校に行くようになったきっかけを作ってくれたのは先生のおかげなんでしょう? 」
「 いえ、俺はなにも……っ 」
微笑む顔は、本当に綺帆そっくりで、ついあいつを見るような目で見てしまいそうになる。
それにしても…
「 綺帆は、母親似なんですね。とても綺麗な顔立ちで… 」
一瞬驚いた表情をして、フッと笑った。
「 そうなのかしら?それは嬉しいことね。でも、くしゃっと笑った時のあの笑顔は父親に似てるの… 」
父親、、、
その言葉を言った途端、顔にはあまりださないが目の奥では悲しんでいるように見えた。