恋してセンセイ。




「 どうなさいましたか!…綺帆様、頭をお上げください。何かございましたか?」


「 五平…!ここにいるみんな一緒に朝食を食べたいんだけど、いいよね…? 」


「 本当はダメですが、綺帆様のお願いならば……。ご一緒させていただきます。」


「 やった!ありがとう! 」


微妙な気持ちのまま席に着く執事やメイド達。静まり返る室内で料理を取り分け、黙々と音一つなく食べ続ける。


何か喋らなきゃ……


「 お、美味しいね!この魚。初めて食べたけどすごく美味しいよ!……うんうん」


「 喜んでいただけて何よりでございます。今日は久しぶりの朝食で早起きですね。何かご予定がおありでしょうか? 」



< 33 / 382 >

この作品をシェア

pagetop