恋してセンセイ。
そして、お父さんがお母さんのことをまだ愛してるんだということも知れた。
けどこのまま帰るなんて、できない…
" おじさん " は、おじさんだけど
やっと会えた " お父さん " だから
あたしは伝えるよ。
「 おじさんの好きな人、花城マリエは今
○○病院で入院してるよ。病室は8階の1番端 」
「 ん?入院?…えっ、なんで綺帆が?
というか、その人を知ってるのか? 」
「 知ってるよ。あたしの母親だから 」
「 ……えっ…、母親…って…… 」
「 会ってちゃんと2人で話して欲しい。
そしたらまた会おうね。……お父さん!」
堪えていた涙が頬を伝うと同時に背中を向けて、その場を逃げ去るようにまた走り出した。