恋してセンセイ。




五平の言葉でハッと思い出す。


「 今日から学校行くから。 」


「「「「 え! 」」」」


「 えっ?な、なに……? 」


執事やメイド、五平までが口を合わせて
一斉に振り返りあたしを見る。


「 左様でございますか!…よかったです。すぐにご用意いたします。 」


五平の嬉しそうなあの笑顔。
あたしは今日までどれだけの人に心配をかけてきたのか、改めて実感する。


過去は変えられない。けど、未来は変えられるよね。今自分に出来ることをしよう。


わたしがそう思えるようになったのも、
背中を押してくれた千紘のおかげだ。


いつかお礼言いたいな……。



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