恋してセンセイ。




「 綺帆、今日はあと1つ話があって呼んだの 」


バックから資料を取り出して、中身を広げた。


「 新しいブランドを立ち上げたんだけどイメージモデルがなかなか決まらなくてね。どう?あなたやってみない? 」


あたし…が、モデル…?


っていうか


「 退院して間もないのに、もう仕事してるの?しばらくは安静にしなきゃ… 」


「 やることが山積みにあるの。もう休んでられないわ。…それで、やるの? 」


さっきまでの母親の顔とは違って


一瞬で会長の顔に切り替わった。


「 いやっ…あたしそういうのやったことないし、無理だよ… 」


「 やったことないからって逃げるのはよくないわ。これを機会にあたしにだって出来るのよってところをお祖母様に見せなさい。……綺帆なら出来るわ。絶対 」


これを機にお祖母様を見返す…

もし、少しでも認めてくれるなら…



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