恋してセンセイ。




「 わ、別れなさい…って言われた? 」


恐る恐る聞いてみるが、返事を聞くのは
かなり怖い。


「 いや、むしろ綺帆をよろしくって言われた。薄々俺たちの関係のこと気づいてたみたいだけど 」


「 嘘っ… 」


女の勘ってやつ…?


でもあたしには何も言ってなかったし
認めてくれてるってことだよね?


いつか言わなきゃいけないという不安から解放されて、つい全身の力が抜けてホッとする。


「 心配事が1つ減った… 」


「 俺も。まぁ、学校ではまだ安心できないけどな。早く卒業しろよ?留年禁止 」


留年…は、何が何でもしない。


卒業したら堂々と歩けるようになるし、周りの目を気にしなくても済むんだ。



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