恋してセンセイ。




そんな千紘は女子ばっかに囲まれていて
何気に楽しそうだ。


「 あたしだって近くに行きたいのに…」


先生には彼女がいるんだから!


なんて、実際には言えないし


あんな大勢の女子に囲まれて、常に写真を撮ってるあの雰囲気の中に入れるわけないじゃん…


けど、あたし以外であんな楽しそうに笑ってる千紘は見てられない。


妬いちゃうから。


「 普段から学校でも我慢してるんだし、修学旅行くらい近くに行ってもいいんじゃない?ほっといたら他の女子も黙ってないと思うけど〜 」


翠のストレートな発言がグサっと刺さる。


「 そうだよね…、あたしだって千紘と写真撮ってもいいよね…!よしっ、明日…!! 」


明日こそはあたしが先約だもんね…!



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