恋してセンセイ。




「 いやっ…これはやばいって…! 」


急なことで慌てて握られた手を離そうと試してみるが


「 今日だけ特別。…俺がただ繋ぎたかったから。許して 」


耳元で囁く千紘の声と吐息が全身に鳥肌を立たせる。


真っ赤な顔のままただ頷くことしかできないあたしは、本当に千紘にベタ惚れだ。


「 ちょっと、そこのお2人さん。あたしの存在忘れてるでしょ?なんでカメラ越しでイチャイチャしてるとこ、見せつけられなきゃいけないのよ! 」


完全に忘れていた翠の存在に

つい2人で笑い合った。


そして写真を撮り終わる頃には、撮る側の翠の後ろに男子と女子の列ができていた。


「 先生ー!今度はあたしたちと撮って」

「 花城さん園田さん、俺たちとも撮ってよ! 」


千紘と2人だけの時間はあっという間だったけど、とても満足してる。


撮ってくれていた翠のおかげで手を繋いでいたところはバレずに済んだから____



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