恋してセンセイ。




「 わかってるけど…会いたかったから。あたしだって千紘といたいよ… 」


写真を撮れただけで満足してたけど
もっと欲を言えば


抱きついて、ずっとくっついていたいし
キスだってしたいもん…


もし千紘が先生じゃなかったら


翠や皐月さんたちみたいに
会いたい時に会えたのかな……


そう思うと、
わかっていることなのにやっぱり辛い。


「 そんな顔すんなって。…じゃあ少しだけだからな? 」


千紘があたしの手をひいて自分の膝の上に座らせる。


後ろから手を回して抱きしめながら、テンションの低いあたしを慰めるように頭を優しく撫でる千紘。



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