恋してセンセイ。




彼の優しさが身にしみる。そして
気づいた時には千紘を抱きしめていた。


「 今日はどうしたんだよ 」


笑いながら背中をさすってくれる。


ほんと今日のあたしは変だ。

1度千紘にくっつくと離れたくない。

このまま時間が止まればいいのに。


…ついそんなことを考えてしまう。


「 千紘…あたしとしたいって思う…?」


「 ………は…? 」


さっきまで翠と話していたことを思いだして本音が口走る。


急なことに開いた口が塞がらない状態の千紘。


「 あ、いやっ、なんでもない。何言っちゃってるんだろ…あたし。…あははっ 」



< 367 / 382 >

この作品をシェア

pagetop