恋してセンセイ。




「 もう待たない 」


そう一言いうと、あたしの耳から首筋のところに顔を埋める。


そしてキスをされてるのか舐められてるのか、今までにない感覚にくすぐったい。


「 …いやっ…!ま、まっ…て…千紘!」


声をあげると千紘の動きが止まった。


「 嫌なら無理にはしない 」


「 嫌とかじゃなくて…っ!その…初めてだから怖くて…っ… 」


「 無理に今慌ててすることでもねーよ。今日は自分の部屋に戻っ…… 」


「 …いや。部屋には戻らない…。千紘と1つになりたい…っ 」


ベッドから降りていた千紘の服を掴む。


なぜか泣きそうになるのを堪えて千紘の方に視線を移すと、互いに見つめ合う。



「 もう止められねーから。綺帆はそのままでいい、俺にすべて任せて 」



< 369 / 382 >

この作品をシェア

pagetop