恋してセンセイ。
運転手同士が挨拶を交わし、あたし達に
お辞儀をする中、翠と校内へ入っていく。
さっきから視線を感じるんだけど…
「 やっぱ綺帆は歩いてるだけですごい目立つね〜 」
「 それは翠だって… 」
廊下を奥へと進んでいくうちに周りが
ざわつき始める。
「 ここがあたし達のクラス。席は一番後ろの窓際だよ!その前があたし 」
翠のあとに続いて教室へ入ると、全員といってもいいくらいに注目が集まる。
なんか気まずい……
その時、タイミングよくチャイムが鳴るとみんなが自分の席へと戻る。
前に座る翠が振り返り、「 大丈夫だよ♪ 」
その一言で気持ちが軽くなった。