恋してセンセイ。




外の花道を抜けて学校の門を出る。


「 明日からこの門をくぐることはないんだ…。本当に卒業したんだ… 」


いろいろあった高校生活。


最初の1年は無駄にしちゃったけど、
思い出は数え切れないくらい作れた。


こんなあたしに優しくしてくれた
同級生の子たち


こんなあたしに熱心になってくれた
先生たち


常にあたしのそばで支えてくれた



そしてすべてのきっかけを作ってくれた
千紘


もうここで会うことはなくなるんだね…


だけでここで学んだこと、楽しかったこと一生忘れないよ。


あたしの人生の新しいスタートとなった
この場所から


「 綺帆!行くよ〜! 」


あたしはまた一歩、踏み出す。



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