恋してセンセイ。




あの時の匂いと同じだ。


それはあの日の夜、綺帆からフワッと香った香水の匂い。


「 まさかな 」


そう思ったがいつの間にか手は隣のベットのカーテンを開けていた。


そこにいたのはあの時と一緒の後ろ姿。


綺帆は俺に気がつくと驚いたまま固まってしまい口は空いた状態。


そのあと2人でいろいろ話したりしてると綺帆からは昨日のキスのことを言われ…


本当に記憶がない俺は焦った。


まさかそんなところを見られていたとは…


話を軽くそらすように、からかってみたり意地悪を言っても素直に答える綺帆。


今時こんな純粋な子がいるのかよ


そう思えるくらいに心が綺麗な彼女。



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