恋してセンセイ。
第3章

夏休み





翌日のお昼時間


「 それは恋だね。…綺帆に好きな人ができて嬉しいよ! 」


「 やっぱり恋しちゃったんだ…あたし 」


始めてのことで1人で悩めないあたしは、さっそく翠に昨日の出来事を相談していた。


「 でも何でよりによって…あいつ? 」


お昼ご飯を食べながら窓の向こう側にいる千紘に視線を移す翠。


数名の女子生徒に囲まれながら、めんどくさそうだけど時々楽しそうに話している彼の姿を見つめていると、


「 好きって顔に出てるよ。一応、先生なんだから、わかってるよね…? 」


わかってる。
世間で言う " 禁断の恋 "



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