恋してセンセイ。




嘘……なんで……


さっきのは取り消し。


あたしたちに夏休みはないかもしれません


「 優子ちゃん…あたし補修なの? 」


「 そう。花城さんは去年、学校休んでいたから少しでも授業についていけるように補修したいなと思って! 」


「 はい…… 」


終業式が終わった放課後、職員室に呼ばれたあたしたちは立ち尽くしていた。


「 ま、待って!何であたしも!? 」


翠の声が職員室全体に響く。


「 園田さん…英語は完璧なんだけど他の教科がちょっと、ね。……頑張って! 」



< 63 / 382 >

この作品をシェア

pagetop