恋してセンセイ。




「 で、マジで行くんだな… 」


あの後、渋々頷いた千紘。
そして駅で待ち合わせをして、彼の車の後部座席に乗り込む。


バックミラー越しに千紘と目が合う。


いつもの服装とは違い、白の無地Tシャツに黒の短パンという、アウトドアなラフな格好。


まさか夏休みに一緒にいれるなんて
夢のようだ。


「 よかったじゃん!数日は一緒に過ごせるよっ 」


ニヤニヤしながら小声で言う翠に、あたしも笑顔で返す。


1時間半ほど車を走らせると、視界が青い海と白い浜辺で埋め尽くされてゆく。


「「 来たぁー!海ーーー!!! 」」



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