恋してセンセイ。
「 一緒に遊ぶか? 」
背後から聞こえる声に振り返ると、機嫌の悪そうな顔をした千紘と笑顔の皐月さんが立っていた。
「 一緒に来た子もみんなで遊ぶんだろ?俺たちは全然いいけど 」
優しい声で笑みを見せながら話す千紘。
確実に目は笑っていないけど…
「 ガキのくせにナンパなんかすんな。下手くそだから断られるんだろ 」
少し挑発的に言うと、あたしの手首を掴む
「 行くぞ綺帆 」
「 えっ……あっ、うん… 」
「 ほらっ、翠ちゃんも行こっ 」
皐月さんが翠の手を取り、あたしたちは腕を引かれたままカフェへ戻った。