恋してセンセイ。
「 えっ、な、なんですか? 」
「 あ、いや、元カレって知ってるよね。
翠と話したいんだけど会ってくれないし電話も全部無視されてて。 」
会うわけないじゃん。
電話…?取るわけないでしょ
「 だから花城さんから翠を説得してくれないかなと思って。ちょっと話せない?」
「 何であたしですか?翠の気持ちも考えてあげてください。別れたのに家まで行くなんて、立派なストーカー行為ですよ 」
翠のためにも、他に犠牲者を出さないためにも、あたしはきっぱり先輩に伝えた。
「 俺の話も聞いてほしいんだ。真剣に。だから少しだけ話を聞いてくれないか 」
先輩のその瞳は何かを訴えているような気がした。
「 …わかりました。聞くだけなら 」