恋してセンセイ。
「 ……う、うん。嬉しいです…とても。あ、あの、ここ学校の外だよ?この状況見られたらやばいよね…? 」
「 ここ人来ないから。だから男と2人きりで来ちゃダメ。約束な 」
「 わかった… 」
やっと今の態勢から解放される。
じゃあまたな!と言って歩き出す千紘の背中に向かって叫んだ。
「 千紘ー! 」
「 " 先生 " だろ! 」
「 明日の放課後、生徒指導室に行ってもいい?忘れ物を取りにー! 」
何のことか思い出したかのように彼は頷いた。
「 おぅ!17時には帰りたいから終わったらすぐ来いよ? 」
手で大きな丸を作ってあたしも頷いた。
「 じゃあ "また明日" な! 」
また明日……あたしにとって小さな魔法の言葉のようだった。