free life

第3節 厳しい練習へ

こうして『free life』というバンド名ができ本格的に練習が始まろうとしていた。

｢今のうちにチューニングしといてね。先生もう少しで来るから。｣

皆は頷くとそれぞれ楽器を準備し始めた。
とてものびのびとした いつもと変わらない風景。
ギターを1弦ずつチューニングをする。
若干錆び付いていた。
あーそろそろ変えないとな......。
そんなこと思っているうちに先生が部室に入ってきた。

｢皆お疲れさまです。｣

｢......お疲れさまです......。｣

何人挨拶しただろうか。
皆がチューニングに集中しているせいでだれも先生が入ってきたことに気づかなかった。

『バン！』

強烈な音が部室内に響いた。
皆はビックリして音のする方へいっせいに顔を向けた。
なにがあったのかまったく読み込めない。
皆も同じだった。
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