free life
「え..と。」

今の何......という顔をしている。
もはや何を言っていいのか分からない。
そのとき明音が重い口を開いた。

「も、もしかして......今の佐々木先生がやったん...?」

皆はいっせいに首を横にブンブンふっている。
まさかぁ。
信じない。というか信じたくないのだろう。
でも現実は......。

「お前ら、なめとんのか!?」

「......!?」

もう、声がでなくなった。
まさかの、あんなに大人しそうな佐々木先生が怒鳴り声をあげていた。

「お前ら基本的中の基本ができなくてLIVE出られるとでも思ってんのか?!あのな。会場にはたくさんの人がおるんや。もちろんレベル高いやつがゾロゾロとな。挨拶もできねえお前らは軽音なんぞやる資格などない。」

「そ、そんな......。」

「まあ今回は許してやるが。軽音はチームプレイや。コミュニケーションができないやつにはLIVEでられへんで。気をつけるようにな。いいか?!」

「「は、はい!すみませんでした!」」

今まで気ままに自分のペースでやってきた。
こうやって厳しいことも言われなかった。
軽音を甘くみていたんだ。
正直ついていけるのか心配になった。
それは皆同じこと思っているでしょうね。
< 13 / 38 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop